婚活を意識しているあなたに教えたい！恋愛感情が薄れた彼との結婚について

恋人がいても、交際期間が長くなってくると付き合い始めたばかりの頃のような心のときめきは薄くなってしまいます。結婚は一生を共に歩むということですから、恋愛感情が薄れてしまった彼との結婚で悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。この記事では、恋愛感情が薄れた彼との結婚を考える際のポイントをご紹介します。

「恋愛感情が薄れた＝結婚に向かない」とは限らない

　付き合い始めたばかりの頃は彼との時間が幸せに輝いていたのに、付き合い始めて何年も経つと、過去のように心が輝く瞬間が減ってしまいますよね。結婚について考え始めた時、「恋愛感情が薄れた彼と結婚しても上手くいかない気がする……」と感じることもあるでしょう。しかし、「恋愛感情が薄れた＝結婚に向かない」とは限らないのです。

　浮気や価値観の違いなど、二人の心が離れてしまうような出来事が起こっていなくても、昔のようにドキドキできなくなってしまうのは、脳の神経伝達物質も影響しています。脳の中では様々な神経伝達物質が働いており、その働きによって物事の感じ方など心に変化が現れたり、体調にも影響を及ぼしたりします。

　神経伝達物質の中の一つであるフェニルエチルアミンは、恋愛ホルモンと呼ばれることもあるものです。フェニルエチルアミンは興奮作用のあるドーパミンの濃度を増大させる作用を持っており、恋が始まったばかりの頃にはフェニルエチルアミンが多く分泌されるため、彼との恋愛にもドキドキすることができます。しかし、フェニルエチルアミンが分泌され続けるのは約3ヵ月～3年と言われています。分泌量が減少すれば、自然とドーパミンも減少するため、付き合い始めた頃のようなドキドキが起こりにくくなってしまうのです。

　恋愛感情には神経伝達物質も影響していますから、恋愛感情が薄れてしまうのは自然なことです。また、二人のお付き合いの中で「絶対に結婚なんて無理！」と思うような点がなければ、結婚を考えたって大丈夫と言えます。それでは、恋愛感情が薄れてしまった彼でも結婚して大丈夫か知るためには、どのような点をチェックしたらいいのでしょうか。

チェックポイント①彼と一緒にいる時に心地いいと感じられるかどうか

　結婚後、単身赴任や家庭の事情によっては離れて暮らしますが、一緒に生活をする夫婦が多数派を占めます。仕事に行っている時間は、それぞれの時間を過ごすことになりますが、帰宅してからは夫婦で同じ時間を過ごすのです。そうした時間を、「心地いい」と感じながら過ごせたら幸せですよね。仕事で外に出ていると、時には自分を抑えたり、理不尽なことを言われたりすることもあります。夫婦で過ごすことを心地いいと感じられるようであれば、一日を頑張って家に帰ってきた時にほっと心安らぐ時間を過ごせるでしょう。

　しかし、恋愛感情が薄れた彼と結婚をしても、恋愛感情がなければ一緒にいても心安らげないのではないかと考える方もいらっしゃるでしょう。恋愛が盛り上がっている最中は、恋愛感情によって、恋人と一緒にいる時間を大きな幸せに感じられます。しかし、誰かと一緒にいて、ほっとした気持ちになれるのは恋愛関係にある恋人同士だけではありません。家族、友人と一緒にいる時でも、ほっと心安らぐこともありますよね。また、職場の先輩、恩師、尊敬する人と一緒にいたり、言葉を交わすだけで心が安らぐことだってあります。

　心の安らぎは、相手に対して安心感を持っているかどうかによって生まれるものなのです。そのため、彼に対して恋愛感情が薄れてしまい、付き合い始めたばかりの頃のようなときめきはなくても、一緒にいてほっとできるならば、結婚をしても人生の良きパートナーとして歩んでいけるでしょう。逆に、恋愛感情が薄れているだけでなく、一緒にいても緊張したり、ストレスを感じるようであれば、結婚に踏み切るのは考え直した方がいいかもしれません。

チェックポイント②お互いに相手に対して助けを求められるかどうか

　夫婦で寄り添い、穏やかで幸せな結婚生活は、一人で生きていくより安心感も幸せも多いイメージがありますよね。確かに、一人で生き、一人で暮らしていると、一人だからこその不安がついて回ります。例えば、体調不良や防犯、万が一、一人で在宅している時に意識を失ったりした場合などが挙げられます。けれども、夫婦で暮らしていれば、こうした不安はなくなったり、軽減されたりしますので、一人で生きて暮らしていくよりも安心感は大きいです。

　しかし、相手に対して助けを求めることができなかったら、一人で生きている場合と同じように、自分自身で問題を解決するしかなくなってしまいます。相手に助けを求めることができなかったら、いくら家庭の中に自分以外の存在がいても孤独な気持ちになってしまうのです。そして、一緒にいるのに助けを求められない不安や寂しさが募ると、相手との関係も歪なものになったり、相手への信頼も薄れます。こうなってしまうと、夫婦として生活をしていても、苦しい思いをしてばかりになり、やがて夫婦生活がストレスになってしまうでしょう。

　そうならないようにするためには、お互いに助けを求められる関係でいることが大切です。「高いところにあるものを取ってほしい」「外れてしまったボタンを付け直してほしい」など小さなことでも助けを求めあえることは、お互いの信頼を築く上で大切です。そして、体調不良など身体的な問題や悩みなど精神的な問題が起こった時も助けを求められるかどうかが大切です。この時、自分が求めているような答えや対処が返ってこなくても、相手に助けを求められるかどうかという点が重要になります。

チェックポイント③彼と対等な関係かどうか

　恋愛感情が薄れてしまった彼との結婚を考える時、彼との関係性についてチェックすることは欠かせません。天秤の片方の受け皿にだけ錘が沢山乗っていたら、天秤はバランスを崩してしまいます。これは、夫婦生活でも同じことが言えます。

　夫婦のあり方は、夫婦によって異なります。共働きの夫婦もいれば、夫は働いて妻は専業主婦として家を守るという夫婦もいます。しかし、家の中での二人の立場はどうでしょうか。

　一般的に、男性は尽くしてくれる女性を好み、女性は男性に尽くしたいと感じる方や尽くさなければいけないと感じる方が多い傾向にあります。尽くすこと、尽くされること自体は悪いものではありませんが、尽くしてばかりいることはストレスに繋がります。

彼に尽くすことに大きな喜びを感じていて、彼からは何も返ってこなかったとしても平気だという方ならば、自分が彼に尽くすだけでも平気かもしれません。けれども、たまには自分も彼から大切にされたいと思いつつ彼に尽くしていて、彼が尽くされることを当たり前のようにしていたらどうでしょうか。この場合は、自分の気持ちを抑えなければなりませんし、彼から同じように大切にされないことで悲しくなってしまいますよね。

　このように、家庭内での精神的な立場のバランスが悪いと、片方にばかりストレスが溜まったり、二人の関係が更に悪化してしまう可能性があります。年齢や収入という理由から天秤が釣り合うような対等さを築くことが難しいケースもありますが、夫婦生活を円満に続けるためにも、可能な限り、精神的に対等でいられるかどうかをチェックしましょう。

チェックポイント④彼と価値観が合っているかどうか

　価値観が合うかどうかというポイントは、二人で生きていけるかを判断するために重要なチェックポイントだと言えます。

　人にはそれぞれに価値観があります。違う家に生まれ育ち、違う人生を歩んできたのですから、全ての価値観がぴったりと合うことは殆どありません。それでも、似た価値観を持っていることや、自分自身が受け入れることのできる相手の価値観があることは、夫婦として生きていくためにプラスになります。価値観にはいくつもの種類がありますが、その中で特にチェックした方がいい価値観は何でしょうか。

　まず、金銭に対する価値観です。結婚をしたら、二人の収入で生活をしていくことになります。子どもの教育や自分たちの老後のために貯蓄をしたり、時には家族での思い出作りに旅行に出かけてお金を使ったりと、個人としてのお金の動きだけではなく、家庭内でのお金の動きも考えていかなければいけません。その時に、お金に対する価値観が違うと、家計が回らなくなってしまったり、逆に家計を締めすぎて息苦しくなってしまったりします。ですから、金銭感覚が合っているかどうかはチェックするべきです。

　次に、食への価値観です。生きるためには、食事が欠かせません。健康を守るためにも、食生活への気配りは大切です。食の好みの違いが大きいと、家庭内で同じ食卓を囲む際に食事の仕度が大変になったり、相手に合わせてばかりにすると偏った食事になってしまったりするため、日々の食事がストレスになりやすいです。また、外食ばかりを好む方だと家庭内でも外食のような料理を要求されたり、金銭面にも影響が出やすいので、食に対する価値観も確認をしておくべきでしょう。

彼との間で薄れてしまった恋愛感情は元に戻せるのか

　ここまで、恋愛感情が薄れてしまった彼と結婚をしても大丈夫かどうかを調べるためのチェックポイントをご紹介しました。チェックをしてみて彼との間に問題を感じないようであれば、結婚をしたとしても夫婦として歩んでいける可能性は大きいでしょう。しかし、「結婚をしても、ずっと恋人のような夫婦でいたい！」と考えている方もいらっしゃるでしょう。そうした方にとっては、彼との間に恋愛感情があるかどうかが大きな問題となりますよね。

　一度は、薄れてしまった恋愛感情を復活させることは簡単なことではありません。何もしなければ、二人の間に流れる空気も変わりませんから、過去のような輝きのある恋愛感情を戻すことは難しいでしょう。それでは、一度、薄れてしまった恋愛感情は、もう元に戻すことはできないのでしょうか。

　付き合い始めたばかりの頃から時間が経過し、あなたも彼も変化をしています。子どもが成長するように、目に見えるような変化は起っていなくても、恋愛、仕事、友達関係など様々な出来事を経験することで、価値観や物事の捉え方などが変化するのです。これは、心の成長とも言えます。付き合い始めたばかりの頃とは違う自分になっていて、相手も変化をしているのですから、付き合い始めたばかりの頃と全く同じ恋愛感情を二人の間に戻すことはできません。

　その代わり、今の自分達だからこそ感じられる恋愛感情を呼び起こすことは可能です。恋愛感情が薄れてしまった彼との間にもう一度、幸福に感じられるような恋愛感情を呼び起こすためには、ちょっとした工夫をしてみましょう。それでは、どのような工夫を取り入れると、二人の間に恋愛感情を呼び起こせるのでしょうか。

恋愛感情を呼び起こさせる方法①彼と一緒に旅行に出かける

　恋愛感情が薄れてしまった彼との間にもう一度恋愛感情を呼び起こさせる方法として、旅行に出かけることが効果的だと言えます。「ときめかなくなった彼と旅行なんて面白くなさそう……」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。それでも、彼との間に恋愛感情を取り戻したいなら、一度、試してみる価値はあります。それでは、なぜ恋愛感情を取り戻すために旅行が効果的なのでしょうか。

　まず、旅行に行く前には計画をしなければいけません。この時、どちらかに任せてしまうのではなく、二人で旅行の計画を立てるようにすることがポイントです。旅行の計画をすると、旅行に対する楽しみな気持ちが高まり、計画をするだけでも楽しい気分になれます。そうした楽しい気分を共有することで、二人で同じことを楽しめるという事実を再認識し、恋愛感情が戻りやすくなります。

　次に、旅行先で得られる効果についてです。普段のデートは、付き合い始めたばかりの頃は毎回、内容に工夫を凝らすこともあるでしょう。しかし、お付き合いが長くなるとデートもマンネリ化しやすく、デートで訪れる場所から得られる刺激も少なくなります。しかし、旅行に行けば普段とは違う環境に身を置くことになるため、旅先での刺激によって、二人でデートをすることが楽しいとお互いに感じられるようになりやすいのです。

　また、旅行に行くと慣れていない土地で道に迷うようなトラブルが起こることもあります。そんな時に彼が地図を見て道案内を率先して行ってくれたり、乗り換えを調べてくれたりする姿を見ていると、頼り甲斐を感じてあなたの心に彼への恋愛感情が戻りやすくなります。

恋愛感情を呼び起こさせる方法②小さなことでも感謝と褒めることを忘れない

　お付き合いの期間が長くなり、相手が自分のそばにいることが当たり前に感じるようになってしまうと、相手への感謝の気持ちが起こりにくくなったり、相手の変化に気付きにくくなったりします。

　「ありがとう」という感謝の言葉を向けられることや褒められることは、誰でも嬉しいものですよね。二人の間の恋愛感情が薄れてしまっているならば、付き合ったばかりの頃のように小さなことでも感謝と褒めることを忘れないように取り組んでみましょう。

　まず、感謝を確実に伝えたいならば、言葉にしなければ伝わりません。些細なことでも感謝の言葉を相手に伝えれば、相手は幸せな気持ちになりますし、「喜んでもらえたなら、また何かあった時には力を貸してあげたい」と思えるようになります。感謝を伝えた方も、相手の幸せを感じて自分も幸せな気分になれます。そうすると、お互いの間に思いやりと感謝の連鎖が起こりやすくなり、恋愛感情も徐々に呼び起こされやすくなります。

　そして、褒めることも大切なことです。子どもを褒めるような褒め方をすると、馬鹿にされているように感じられてしまうこともありますが、「努力を続けられる●●くんってすごいと思うよ」「●●くんの気遣いのできるところ、私も見習わなきゃ」など相手を認めるような褒め方をすれば、大人の男性でも嬉しく感じます。また、褒めることは相手を見ていなければできないことですから、あなたが彼を見ていたことに彼が気付いて、彼の恋愛感情を呼び起こす効果に繋がります。また、彼を褒めることを続けることで、彼もあなたを褒めてくれるようになれば、あなたの中の恋愛感情も呼び起こされる可能性が高くなります。

恋愛感情を呼び起こさせる方法③洋服やメイクを変えてみる

　彼との恋愛感情を呼び起こさせる方法には、簡単に実践できるものもあります。それは、洋服やメイクを変えるという方法です。ファッションやメイクは女性にとって身近なものですから、この方法なら無理をせずに実践することができます。

　お付き合いを始めたばかりの頃には、少しでも彼に可愛く思われたい気持ちやお洒落をして彼に会いたい気持ちが強く、ファッションやメイクにも力が入ります。しかし、お付き合いの期間が長くなってくると、「どうせ彼はすっぴんを知っているしなぁ……」と手抜きメイクになったり、デートに着て行く服のコーディネートもマンネリ化しやすくなってしまいます。彼があなたとお付き合いをしているのは、外見だけが理由ではないでしょう。しかし、彼の目から見てもファッションやメイクが手抜きだとわかってしまうと、男性は「自分と会うことがそんなに楽しみじゃないのかな……」と感じてしまいます。

　手抜きなファッションやメイクでのデートが続いていれば、男性の恋愛感情も低下してしまいます。恋愛感情の低下は、あなたに対する態度の変化を招く可能性もあるので、二人の間の恋愛感情はマイナスな方向へと流れてしまいます。そこで、付き合い始めたばかりの頃のように、ファッションやメイクに力を入れてみることが効果を発揮します。

　今まで手抜きファッションだった彼女が、可愛らしくなっていたらどうでしょうか。あなたの変化は彼の目に輝いて映り、彼の中の恋愛感情を呼び起こしてくれるでしょう。そして、彼の恋愛感情が戻れば彼の態度もプラスな方向へと変化するので、あなたの恋愛感情も次第に呼び起こされるでしょう。

「恋愛感情が薄れたから…」という理由だけで判断するのは尚早

　いかがでしたでしょうか。お付き合いの期間が長くなり、恋愛感情が薄れてしまうことは自然なことです。しかし、結婚を考えた時には、「恋愛感情が薄れてしまった彼と結婚しても大丈夫なのかな……」と不安になることもあるでしょう。

　結婚してからも恋人同士のような夫婦が理想ならば、恋愛感情が薄れてしまっていると、結婚してから理想のような夫婦生活を送れない可能性はあります。しかし、恋愛感情が薄れてしまっているからといって、結婚に向かないとは言い切れません。愛情には様々な形がありますから、恋愛感情が薄れていても、恋愛とは違う絆で結ばれていれば彼と一緒に生きていくことだってできます。

　それでも、恋愛感情が薄れてしまった彼との結婚に対し不安があるならば、彼と一緒にいて心地がいいと感じられるか、お互いに助けを求めあえるか、対等な関係か、価値観が合うかをチェックしましょう。そして、恋愛感情を取り戻してから結婚を考えたいという場合には、彼と旅行に出かけたり、彼に感謝の言葉や褒め言葉を伝えるようにしたり、メイクやファッションを変えたりして、二人の間に恋愛感情を取り戻してみましょう。