婚活イベントにもサクラがいる！？婚活イベントに潜むサクラの実態とは

皆さんはサクラと呼ばれる人々の存在をご存知でしょうか。婚活イベントは真剣な場ですから、サクラなんていないように思われるかもしれません。しかし、実は婚活イベントにもサクラは潜んでいるのです。この記事では、婚活イベントに潜むサクラの女性の実態についてお話します。

◆サクラってどんな人？まずはサクラと呼ばれる人について知ろう

　まずは、サクラと呼ばれる人々はどのような人なのかお話します。サクラとは、主催者や会社に雇われて、お客さんのふりをする人のことです。サクラの仕事は、お店や公演、特定のシーンに集まる本物のお客さんの中に紛れ込むことで、その場を盛り上げたり、雰囲気作りに努めることです。

　例えば、ある会場でライブが行われるとします。ライブはバンドやアーティストなど舞台上の人の演奏やパフォーマンスによって会場内の雰囲気が作られますが、お客さんの存在もライブの雰囲気に大きく影響します。もしもライブ会場に来ているお客さんが少なく、盛り上がりに欠けていると、ライブを見に来た本物のお客さんが「このライブは人気がないのかな……もう見に来るのはやめようかな」と思ってしまうかもしれません。そうすると、ライブ会場や舞台上の出演者にとってはマイナスになってしまいます。そこで、サクラの力が発揮されます。サクラが本物のお客さんのふりをしてライブに夢中になる姿を見せていると、本物のお客さんも「このライブは人気があるんだな！また来たいな」と感じるようになります。

　このように、サクラは本物のお客さんや参加者のふりをして、その場の雰囲気作りをするのです。また、サクラの存在は現実社会だけではなく、インターネット上でも出会い系サイトの登録者やネットショップにプラスなコメントを残す購入者としても存在します。

◆婚活イベントでもサクラの女性が参加者に紛れ込んでいる

　婚活イベントは、結婚を前提としたお付き合いの出来る相手を探す場ですから、参加する人々はみんな真剣な思いで参加をしているように思えます。また、世の中には街コン、合コンセッティング、婚活パーティーなど様々な形の婚活の場があり、その盛況ぶりはインターネットやテレビ、雑誌でも頻繁に取り上げられます。そんな婚活イベントには、本当に婚活をしたい人だけが集まっているようにしか思えないかもしれませんが、実は婚活イベントにもサクラは潜んでいるのです。

　通常のサクラは男女関係なく本当のお客さんや参加者に紛れ込んでいますが、婚活イベントのサクラの場合はほとんどが女性です。それでは、なぜ婚活イベントのサクラは女性が多いのでしょうか。また、サクラの女性とはどのような女性でしょうか。ここからは、婚活イベントに潜んでいるサクラの女性について詳しく解説します。

◆婚活イベントは、どうしてサクラの女性を参加させるのか

　婚活イベントにサクラの女性を紛れさせることを決めているのは、婚活イベントの主催をしている会社です。婚活イベントのサクラはほとんどが女性ですが、その背景には会社の経営による理由が推測できます。

　婚活イベントを主催する会社は、会場や料理などの手配、スタッフの人件費、イベント告知のための広告料などの出費があります。会社として経営していくためには、出費を上回る利益を上げなくてはいけません。婚活イベントの主催をする会社の利益は、婚活イベントの参加費の一部、場合によっては会員登録料やシステム利用料、提携している会社からの報酬などが挙げられます。ですから、婚活イベントの主催をする会社は、イベントへの参加者が確保できないとその分だけ利益が減ってしまいます。

　多くの婚活イベントでは男性の方が参加料が高額に設定されています。その額はイベントにもよりますが、女性の1.5倍から3倍ほどです。利益の減少を防ぐためには、男性参加者の確保に力を注ぐ必要があります。

　婚活イベントは男女比率が同じくらいになるようにされていますが、時には女性参加者が少なくなってしまうこともあります。そうすると、イベントに参加した男性は「せっかく参加したのに、いい出会いがちっともなかった」と感じ、同じ会社が主催する婚活イベントに参加しないようになったり、主催をしている会社に対するマイナスな評価をインターネットで発信したりするかもしれません。これは会社にとって大きなマイナスになってしまいます。そこで、会社は男性参加者を満足させ、リピーターの確保や自社へのプラスの評価を得るために、女性参加者が少ない場合にはサクラの女性を紛れ込ませるのです。

◆婚活イベントは、どうやってサクラの女性を確保しているのか

　婚活イベントのサクラの女性は、一体、どのようなルートで確保されるのでしょうか。サクラの女性の確保の仕方は会社によって異なりますが、大きく分けると3つの方法でサクラの女性を確保しています。

・スタッフによるサクラ
婚活イベントの主催をしている会社の女性スタッフを婚活イベント当日に進行役や雑務として勤務させるのではなく、サクラとして参加者のふりをするようにさせます。スタッフの女性ならば婚活イベントの流れや参加者達が交わす会話の内容を知り尽くしているので、違和感なく溶け込むことができる点です。

・アルバイトとして女性を募集する方法
もちろん、仕事内容が婚活イベントのサクラであることは隠して求人をします。募集をする時には、イベントスタッフの補助などという形で、あくまでもスタッフを募集しているかのように求人広告に掲載をします。そして、面接の段階になってから、本当の仕事内容がイベントのサクラであることを応募者に告げます。こうした形での募集は、一般的なアルバイトよりも時給が高く設定されていることが多く、学生やフリーターなど若い女性をサクラとして確保できる確率が高いです。また、スタッフの女性を毎回サクラとして起用していれば、本当の参加者に顔を覚えられてサクラだとバレてしまう危険もありますが、その時だけのアルバイトのサクラならば、顔でサクラだとバレる心配は少ないのです。

・便利屋などの人材派遣会社に依頼する方法
この方法は一時的なアルバイトを雇うよりも人件費がかかるので、スタッフやサクラのアルバイトだけでは必要なサクラの人数が揃わなかったときに使われることがあります。

◆婚活イベント内でサクラの女性を見分ける方法はあるの？

　婚活イベントのサクラは偽物の参加者ですから、アピールをしても結婚に結び付く関係を築くことはできません。ですから、真剣に婚活をしている男性にとって婚活イベントに潜むサクラは困りものと言えます。それでは、婚活イベント内でサクラを見分ける方法はあるのでしょうか。

　婚活イベントのサクラを必ず見分けられるという方法はありません。しかし、サクラである可能性を見抜くポイントはいくつかあります。まず、顔です。同じ会社が主催する婚活イベントに何度も参加する本物の参加者もいるのですが、あまりにも頻繁に見かける女性だとサクラである可能性が高いと言えます。次に、会場内での過ごし方です。パーティー形式のイベントでは、料理や飲み物がフリーで提供されることも多いです。本物の参加者も料理を食べたり、飲み物を飲んだりしますが、真剣に参加していれば会場内で一人で過ごす時間も周囲を見回して、話しかけてみたい人を探したりするものです。しかし、サクラは真剣に婚活をしているわけではないので、一人で過ごす時間には料理を食べることに集中していたり、やる気がなさそうに会場の目立たないところで過ごしていることが多いです。そして、こうした態度は話しかけた時にもチェックできます。実際に自分の好みの相手がいないためにつまらなさそうに過ごしている女性もいますが、誰かに話しかけられれば常識的に最低限の笑顔や会話に応じます。しかし、サクラの女性にはやる気がない人もいますので、話しかけても最初から素っ気ない態度だとサクラの可能性があると言えます。

◆サクラの女性が多そうな婚活イベントを見分ける方法はあるの？

　サクラが多く潜んでいる婚活イベントに参加しても、結婚に繋がる出会いはなかなか得られません。ですから、サクラの女性が多い婚活イベントには参加したくないと感じる方もいらっしゃるでしょう。それでは、参加をする前にサクラの女性が多いイベントかどうかを見抜くことは出来るのでしょうか。

　会場内でのサクラの女性を確実に見抜くことが難しいのと同じように、サクラが多く参加しているイベントを確実に見抜く方法はありません。しかし、サクラが多いイベントである可能性があるかどうかを判断するためのポイントはあります。一つ目のポイントは、口コミです。口コミは実際に参加した人の声ですから、参加をする前の判断材料として最適です。口コミに「やる気のない女性が多かった」「サクラがいた」などと頻繁に書かれている会社の婚活イベントには実際にサクラが潜んでいる可能性が高いです。ただし、インターネット上の口コミは、主催をしている会社同士の争いや情報操作としても使われることがあるので、信用できるサイトに掲載されている口コミや知り合いからの口コミを参考にするなどの工夫も必要です。二つ目のポイントは、女性の参加料の値段です。ほとんどの婚活イベントでは女性より男性の参加料の方が高く設定されています。しかし、女性の参加料が無料であったり、男性の参加料との差があまりにも大きい場合は、サクラが多く潜んでいる可能性が高いと言えます。

　サクラが潜んでいる可能性を判断するための二つのポイントをご紹介しましたが、安全な確率が高いイベントに参加するならば、老舗の会社が主催する婚活イベントに参加することをおすすめします。

◆サクラではなくても、主催側の負担によって二次会参加者女性を確保することがある

　婚活イベントの中には、イベントで盛り上がった後、希望者のみ参加する形の二次会を最初から設けているイベントもあります。婚活イベントの最中に気になる人がいても、あまり話すことができなかったり、更なる出会いのチャンスを求めたいと思われたりする方にとって、二次会は嬉しい存在です。しかし、二次会にも少し注意が必要です。

　二次会であっても婚活イベントですから、主催をしている会社としては男女の比率を同じくらいにしなければなりません。しかし、二次会への参加を希望する男性が多くても、二次会への参加を希望する女性が少ない場合もあります。会社としては二次会の参加は自由としていますから、女性に二次会へ参加するように無理強いをするわけにもいきません。そんな時、会社は二次会への参加料を無料や格安にすることで女性の二次会参加者を確保しようとする場合があります。もちろん、この場合、男性の二次会への参加料は最初に決められていた金額のままです。参加料が無料になったり、格安になると、お酒が好きな女性はお酒を目当てに二次会への参加を決めます。また、カラオケなど騒ぐことが好きな女性も、婚活のためというよりは騒いで楽しむために二次会に参加することを決めます。そのため、二次会での女性は婚活という目的を忘れていることも多く、結婚や恋愛に繋がるような出会いを得ることは難しくなるのです。

　二次会に参加する女性は必ずしもサクラというわけではありませんが、二次会の裏側にある仕組みを知るだけでも、男性は不公平さを感じるでしょう。